【7164】全国保証は長期投資に向いている?2026年3月期決算から財務・配当・今後を分析

企業分析

全国保証(7164)は、住宅ローン保証を主力事業とする独立系保証会社です。

2026年3月期決算では、保証債務残高が21.4兆円まで拡大し、営業収益・経常利益・当期純利益はいずれも過去最高を更新しました。

さらに、14期連続増配予定やDOE(株主資本配当率)を採用した株主還元方針など、長期投資家にとって魅力的なポイントが多い企業です。

この記事では、2026年3月期決算資料をもとに、

  • 業績
  • 財務
  • 配当・株主還元
  • 今後の注目ポイント

を、長期投資家目線で分かりやすく解説します。


「細かい分析より、まず要点だけ知りたい!」という方へ

この記事の内容をコンパクトにまとめたnoteも公開しています。

全国保証──高配当株の理想形。財務・収益・配当すべてが高水準【総合評価SS】|ロン・ちび助
総合評価:SS ・自己資本比率約49%の盤石な財務基盤 ・DOE6%以上による安定した株主還元 ・住宅ローン保証残高は21兆円超へ拡大 ・ストック型収益による安定した成長基盤 セクター:その他金融業(住宅ローン保証) 独立系最大手の住宅ロー…

この記事で分かること

  • 全国保証の事業内容
  • 2026年3月期決算のポイント
  • 財務の健全性
  • 配当・株主還元の魅力
  • 長期投資に向いているか

会社概要

項目内容
会社名全国保証株式会社
証券コード7164
市場東証プライム
業種その他金融業
主な事業住宅ローン保証事業

💡 管理人コメント

全国保証は、金融機関と提携し住宅ローン利用者の保証を行う信用保証会社です。

住宅ローン保証を主力とした安定収益モデルを持ち、長年にわたり安定した業績と株主還元を続けています。


ビジネスモデル

全国保証は、銀行などの金融機関と提携し、住宅ローン利用者の保証を引き受ける事業を展開しています。

保証料収入を積み上げるストック型ビジネスであり、保証債務残高の増加が将来の収益基盤につながる点が特徴です。

2026年3月末の保証債務残高は21.4兆円となり、過去最高を更新しました。

※出典:全国保証株式会社「2026年3月期 決算説明資料」P3

💡 管理人コメント

保証債務残高が積み上がるほど、将来の保証料収入も安定しやすくなります。

ストック型収益を積み重ねるビジネスモデルは、長期投資との相性が良いと感じます。

決算概要|営業収益・経常利益・当期純利益が過去最高を更新

2026年3月期決算では、営業利益は与信関連費用の増加により前年をわずかに下回りましたが、営業外収益の増加により経常利益は過去最高を更新しています。

また、親会社株主に帰属する当期純利益も過去最高となり、全体として堅調な決算内容でした。

※出典:全国保証株式会社「2026年3月期 決算説明資料」P5

業績ハイライト

項目2026年3月期前期比
営業収益587億円+3.1%
営業利益413億円△1.4%
経常利益465億円+4.6%
当期純利益325億円+1.4%
ROE13.4%△0.4pt

💡 管理人コメント

営業利益は前年をわずかに下回りましたが、営業収益・経常利益・当期純利益はいずれも過去最高を更新しました。

保証債務残高を着実に積み上げながら利益も伸ばしており、安定した成長を続けていることが分かります。長期投資家にとっては安心材料の一つですね。


財務分析|自己資本比率約49%、安定感のある財務体質

全国保証は、保証会社という業態の特徴から自己資本比率は製造業ほど高くありませんが、堅実な財務基盤を維持しています。

自己資本比率は48.9%まで上昇し、純資産も着実に積み上がっています。

※出典:全国保証株式会社「2026年3月期 決算短信」

財務評価

項目数値評価
自己資本比率48.9%
流動比率
固定長期適合率
ROE13.4%

評価基準
◎:長期投資の観点で優秀
○:問題ない水準
△:注意して確認したい
×:要注意

💡 管理人コメント

全国保証は保証会社という業種の特性上、流動比率や固定長期適合率は一般的な製造業と同じ基準では評価しにくいため、本記事では評価対象外としています。その代わり、自己資本比率やROEなどを中心に財務の健全性を確認しています。

自己資本比率は約49%と保証会社として十分に健全な水準を維持しており、ROEも13%台と高い水準です。

健全な財務基盤を維持しながら高い収益性も確保できている点は、全国保証の大きな強みだと感じます。

長期投資では、この健全な財務基盤を今後も維持できるか注目していきたいですね。

配当・株主還元|14期連続増配予定、DOE採用で安定した株主還元

全国保証は株主還元にも積極的で、2027年3月期は年間123円配当を予定しています。

これにより、14期連続増配予定となる見込みです。

また、DOE(株主資本配当率)を採用しており、業績だけに左右されない安定した株主還元方針を掲げています。

※出典:全国保証株式会社「2026年3月期 決算説明資料」P17

配当ハイライト

項目内容
年間配当予定123円
連続増配14期連続予定
DOE採用
配当方針DOEを重視した安定配当

💡 管理人コメント

14期連続増配予定となる点は、長期投資家にとって注目したいポイントです。

DOEを採用していることで、業績だけに左右されないのは心強く、安定した株主還元が期待できます。

利益成長だけでなく、継続して増配を実施しているので、株主還元への意識が高い企業と思います。


リスク・注意点|今後も確認しておきたいポイント

全国保証は安定した業績を続けていますが、長期投資では今後も確認しておきたい点があります。

① 住宅ローン市場の動向

全国保証の業績は住宅ローン市場と密接に関係していますので、

住宅着工件数や住宅ローン需要の変化が、今後の保証債務残高の伸びに影響する可能性があり、注視していきたいポイントです。


② 金利環境の変化

今後、金利環境が大きく変化した場合には、住宅ローン需要や保証事業へ影響を及ぼす可能性があります。

金融政策の動向についても継続して確認したいポイントです。


③ 保証債務残高の推移

全国保証の強みは、保証債務残高を着実に積み上げていることです。

今後も保証債務残高を着実に積み上げられているかは、長期投資家として継続的に確認していきたいポイントです。

💡 管理人コメント

全国保証は景気や金利の影響を受ける場面もありますが、保証債務残高を積み上げるストック型ビジネスという強みがあります。

今後も保証債務残高や株主還元の推移を確認しながら、長期で保有を検討したい企業ですね。

総合評価|財務・配当ともに優秀な長期保有向き銘柄【総合評価:S+】

全国保証は、2026年3月期決算でも営業収益・経常利益・当期純利益が過去最高を更新し、安定した成長を続けていることが確認できました。

保証債務残高も着実に積み上がっており、ストック型ビジネスならではの安定した収益基盤を築いています。

また、自己資本比率約49%という健全な財務基盤に加え、14期連続増配予定やDOEを採用した株主還元方針など、長期投資家にとって魅力的な要素がそろっています。

一方で、住宅ローン市場や金利環境の変化には引き続き注目が必要ですが、それらを踏まえても、長期保有を前提とした高配当株として高く評価できる企業だと考えています。

評価一覧

項目評価
業績
財務
配当
成長性
安全性

評価基準
◎:長期投資の観点で優秀
○:問題ない水準
△:注意して確認したい
×:要注意

💡 管理人コメント

住宅ローン保証という景気に左右されにくいストック型ビジネスを強みに、安定した業績と株主還元を長年続けている点は、全国保証の大きな魅力です。

今後も保証債務残高や株主還元の推移を確認しながら、長期で安心して保有できる企業かを継続して見守っていきたいと思います。


参考資料

・2026年3月期 決算短信

・2026年3月期 決算説明資料

・2026年3月期 決算短信補足資料

・有価証券報告書

・IR BANK

・Buffett Code


免責事項

※本記事は、企業が公開している決算資料・IR資料を中心に、IR BANK・Buffett Codeなどの公開情報も参考にしながら、管理人が独自に分析・考察した内容です。

※掲載している数値や内容については十分確認しておりますが、転記・計算ミスや解釈の違い等が含まれる可能性があります。

※本記事は特定の銘柄の購入・売却を推奨するものではありません。最終的な投資判断は、企業が公表しているIR資料等をご確認いただいたうえで、ご自身の判断と責任でお願いいたします。

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